サラリーマンの国がある。

灰色と紺色に彩られた暗い国である。
早めに酔っぱらってしまえば楽になると、そう感じたので焼酎を飲む。
痛い話も辛い話も酒の上で滑っていくが、やがては現実になる世界。
「全部爆破してしまえば楽になるよ。」
そうかもしれないが、治安国家の日本では無理な話。


腹が痛い、胸が痛い、頭が痛い。


今日は「ちょっと嫌なことがあって飲み過ぎたサラリーマン」というスタイルを貫いて布団にくるまることにする。
世が世なればボーナスという狂乱にうかれた世界であるのに。
それはもうレガシーと化した物。


せめて気心の知れた人と飲みたい。
酒は万年。
酒は千年。